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空手道について

ひとことでいえば人格完成を目指す「道」です。

さまざまな種類の格闘技術と、「道」を求める武道のちがいは、礼節を尊ぶことにあります。もっといえば、礼節の尊重が、技術習得の前提なのです。

空手道の稽古において心身を練磨するのは、有形無形となって現れる人生の試練を乗り越えてゆく力をつけるためです。

突き、蹴りで相手を圧倒することや試合での勝敗が、究極の目的ではありません。

技術のうえに、礼節に裏打ちされた心術が積み上げられてこそ、はじめて「空手道」といえます。

空手をはじめるメリットとは

お子様の精神面、体力面の強化、礼儀も学べます

子供の成長に「運動」という養分は欠かせません。空手道の難しさは、全身を意のままにあやつることです。同時にそれは、おもしろさでもあります。突きや蹴りの威力を磨く稽古は、おのずと全身運動になっています。

さらに相手をとっての組手稽古では、判断力、反射神経が磨かれます。攻防の役割を決めた「約束組手」をする意味は、状況に対応する心がまえ、工夫を自ら思考させるためです。

稽古は、ひとりでは成り立ちません。わたしたちがまず教えるのは、切磋琢磨する中間を尊重する気持ちです。道場で汗を流しながら培う礼儀は、道場の外においてももちろん通用する「ふるまい方」です。礼節は、子どもたちの人格をひろやかに育てるのに、必ず大きな役割を果たします。

ストレス解消や生活にメリハリをつけられます。

意外だと感じられるかもしれませんが、じつは空手道はなん歳からでもはじめられる武道です。それは稽古の終着点が、心身の「統御」にあることに由来します。

空手道の稽古は、基本的に自分の体重以上の負荷がかからないように設計されています。身体を動かす機会が少ないと感じられている人には、ひじょうに均整のとれた全身運動だといえます。たとえば、形の稽古で養われるのは、突出した腕力や脚力ではなく、多様な技を連動させてゆく柔軟なバランス感覚です。

生活の形や年齢、運動能力がみなちがうように、はじめる動機もまた、人それぞれです。段位の取得を目指すのも、運動不足やストレスの解消といった健康のためでも、生活にメリハリをつけるためでも、なんでもかまいません。

女性の健康維持や体力の増進に効果的です。

突きや蹴りのメカニズムは、全身を効率的に動かすエクサイズだといえます。空手道を発展させてきた先人の創意工夫は、護身のための格闘術ばかりでなく、心身を養う方法にも細やかに及んでいます。ややもすると精神論に着目されがちですが、その動きの一々はじつに合理的です。健康維持や体力の増進に効果的であることは、現在も多くの女性会員が、全国の各道場に通ってきていることが物語っています。家族、親子、昨今では職場の友人どうしで参加する姿もめずらしくはありません。

空手道は激しく殴り合うものと誤解をなさっている方も多いと思いますが、組手は試合でも稽古でも「寸止め」が厳守です。これは相手に重大なダメージを与えないためばかりではなく、コントロールする技量にこそ強さの本質があるからなのです。

運動能力、体力に自身のない方は、率直にご相談ください。個々人にあった方法で、指導をいたします。

障害をお持ちの方でも活躍ができます。

本連盟では、発足当初の2000年から肢体不自由者の方を対象にした「車椅子空手道」の普及にとり組んできました。「初輪」から「五輪」までの形を創作・制定し、これをベースに「身体をあまさず活かす」というテーマに、とり組んできました。5つの形と、特別仕様の車椅子ガードを装着する組手を種目として、毎年、全国大会も開催しています(なお車椅子の改良につきましてはまだ研究の途上です)。

障害の状態は人それぞれで、みなが規定どおりの動きが可能だとはかぎりません。残存する機能に応じて、それぞれが形を組み立てていいと考えます。いまある手段を講じて「人間を活かす」ことは、傷害の有無にかかわらず、空手道すべてにわたる基本理念です。

肢体不自由者以外の障害者の方も、ご相談ください。どのような方法ならば稽古が可能か一緒に考えてゆきましょう。志ある人であれば、だれの挑戦にもひとしく応じられる空手道でありたいと思っています。

ご興味を持たれましたらまずは見学、体験をおすすめします。「静岡県内道場一覧」をご覧いただき、お近くの道場にお気軽にお問い合わせ下さい。